踏みしめて

 カメのように一歩一歩しっかり踏みしめて、前へ進んで生きたいな、と思ってます。

歩いて暮らすまちづくり

 都市計画法に基づくまちづくりで、よく『歩いて暮らせる環境』とか『歩いて暮らせるまちづくり』という言葉が出てきます。私も今まで使わせていただきましたが、最近「これはちょっと違うんじゃないかな?」と思うようになってきました。

 自動車社会、道路整備、駐車場付き住宅への建て替え、更に進む自動車社会、貸し駐車場、駐車場付商店への転換、大駐車場付スーパーや量販店の進出、土地区画整理、未開地開発、企業が郊外に移転、マイカー通勤、成人一人1台位の自動車社会に、子育て世代が新興住宅地へ住宅購入、新規商店がオープン、マイカーでの観光地巡り、大型店舗が郊外へ進出、経済大国…。

 交通事故、町並み景観の崩壊、自然破壊、核家族化、農地の減少、公共交通機関の衰退、価格破壊、後継者不足、商店街の衰退、観光地の衰退、少子高齢化、学校廃校、集落崩壊、ドーナッツ化現象、メタボ、借金大国、地球温暖化…。

 急速なモータリゼーションによりどんどん世の中が良くなっていったように見えましたが、結果もたらしたことは今の世の中です。

 危機感を感じた方たちは十数年前からまちづくりとして動き出しました。やがて行政も動き出し、『歩いて暮らせる環境づくり』を模索し始めました。しかし、一度壊れたものはいくらお金をかけても中々元に戻りません。それもそのはず、一番大事な住民の心が着いてこないのです。自動車社会の便利さが染み込んでしまって、歩くことの素晴らしさを忘れてしまっているのです。

 歩いて10分もかからないのにマイカーを使う。すぐ近くに八百屋も魚屋もあるのに遠くのスーパーまで買い物に行く。会社の近くに駅やバス停があるのに、通勤バスがあるのにマイカーで通勤する。わざわざ燃料を燃やして、わざわざタイヤを磨り減らして…。

 10分や15分歩いてみましょう。できるだけ歩いて地元の店に買い物に行きましょう。自宅から一番近い駅から通勤しましょう。自動車を使うのは本当に必要なときだけ…。そうすることによりいつしか必ず地域に活気が戻ってきます。

 『歩いて暮らせる』なんていう受け身ではなく、自らが『歩いて暮らすまちづくり』をしてみませんか?

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