地域再生実践フォーラムプログラム「地域ブランドによる地域の活性化」より引用
各地のまちづくりに関わり、ネットワークを構築した鈴木輝隆氏(江戸川大学社会学部ライフデザイン学科教授)
日本のローカルは、地域の豊かさへの気づきや認識、表現方法を磨いてこなかった。理由は、中央に頼る社会システムで地域振興を図ってきたので、地域の考え方で自立しようと考えなかったからだ。ここに来て、グローバル化による市場経済の急速な進展、少子高齢化による人口減少、行政の財政難や市町村合併などが一気に押し寄せ、ローカルは戸惑いと自信の喪失から閉塞感に陥っている。
「自腹を切らず、誰かに助けてもらいたい」と思っている地域には再生の道はない。いまや地場産業の基礎である第1次産業的な生産だけでは経済的にも生き残れないし、人材も育たない。再生への道は、日常にある新鮮さを発見し、個性や文化を機軸とした地域ブランドを構築することにより、未来への自信とオリジナルの地域経済を生み出すこと。
デザインとは情報に力を与え、素敵な構築物にしていくものである。ローカルから感性豊かな地域ブランド創造のウェーブが起きれば、永らえる地域の活性化が実現し、その魅力の集積が日本の魅力となる。地域ブランドの構築への考え方や優れたデザインへの方法論が分からないならば、生活者から信頼されるブランド戦略から秘法を学ぶことだ。
各地のまちづくりに関わり、ネットワークを構築した鈴木輝隆氏(江戸川大学社会学部ライフデザイン学科教授)
日本のローカルは、地域の豊かさへの気づきや認識、表現方法を磨いてこなかった。理由は、中央に頼る社会システムで地域振興を図ってきたので、地域の考え方で自立しようと考えなかったからだ。ここに来て、グローバル化による市場経済の急速な進展、少子高齢化による人口減少、行政の財政難や市町村合併などが一気に押し寄せ、ローカルは戸惑いと自信の喪失から閉塞感に陥っている。
「自腹を切らず、誰かに助けてもらいたい」と思っている地域には再生の道はない。いまや地場産業の基礎である第1次産業的な生産だけでは経済的にも生き残れないし、人材も育たない。再生への道は、日常にある新鮮さを発見し、個性や文化を機軸とした地域ブランドを構築することにより、未来への自信とオリジナルの地域経済を生み出すこと。
デザインとは情報に力を与え、素敵な構築物にしていくものである。ローカルから感性豊かな地域ブランド創造のウェーブが起きれば、永らえる地域の活性化が実現し、その魅力の集積が日本の魅力となる。地域ブランドの構築への考え方や優れたデザインへの方法論が分からないならば、生活者から信頼されるブランド戦略から秘法を学ぶことだ。