先日、遠州政治セミナーに参加しました。今回は第二回目となります。政治に関心を持ってもらい、地域を担う後継者を育成することを目的にしています。
一回目は参議院議員の三原順子氏が講師で、自分が腺ガンにかかり子宮を全摘し、日本で毎年約7000人が罹患し、約2500人もの命が失われていることを知ったこと。
病気を患っている間母が看病してくれ、父は要介護状態だったため、母の疲労はピークに達し、全快後介護施設を営んでみるが、現制度の中では労働環境が厳しいことに気付いたこと。
これらの体験により、政治によって改善を試みたいという気持ちがとても強くなり、候補者として擁立してもらうために、自民党本部に何度も足を運んだそうです。
政治への熱き思いを聞かせていただきました。
二回目は、政治、国際問題を専門とし、自由評論人として各地で講演活動されている原田誠治氏が講師でした。元国会記者ということで、記事にはならない政治の真実をズバッと解き明かしてくれました。
今回とても印象に残ったことは、『日本は無思想の国』というお話しでした。
政権交代劇では多くの方からこのような言葉を耳にしました。「自民党は、一度野党になって反省した方がいいよ」「民主党に一度やらせてみればいいじゃん」「民主党も自民党と同じ保守政党でしょ」…他人事のような言葉です。
そして、多くの方が、政権交代という大きな声につられて民主党に票を投じたのです。
こうした行動は、自分の考えや思想があまり無い人に現れる傾向が強いようです。
人間が生きていく上で、思想を持つことはとても大事なことです。実際、民主党政権になってからの民主党と自民党の考え方や思想の違いがよく見えてきていると思います。交代劇の中では新しい政党も生まれましたが、やはり、考え方や思想が少し違ったからだと思います。
そして、判断を間違えやすいのが政党が打ち出してくる政策です。「どちらも同じような政策だから受益の多い方を選ぼう」なんていうのは大きな間違いです。思想を基に政策を実行するわけですから、自分の思想と違えば、必ず結果的には自分に沿わない政策になります。
投票は、どれだけ自分の考え方や思想が合致しているかで判断すべきだということです。
何故日本がこんなに無思想の国になってしまったのか?それは、思想教育を控えすぎているということでした。歴史上の偉人を知ることで、どのようにこの国が発展してきたか、何故この地域は栄えたのかなどが見えてきます。そこには思想がありイデオロギーがあります。イデオロギーは人間の価値観の根底であるとも言っていました。
しかし、思想を強く持った人間は、要注意人物として敬遠されたり、政治教育は政党教育につながると思われたりと、宗教・思想の自由に触りたがらないのが教育の現実です。
私たちは、考え方や思想をしっかり持って、安易に政治家やメディアに振り回されないように心がける必要があるということでした。
次に印象に残ったことは、『日本の選挙制度のあり方』でした。これはパネルディスカッション方式で、県会議員2名と市会議員1名の3名がパネラーとなって原田氏が進めました。
小選挙区制度についてどう思うかとの問に、「自民党から出られないので他の党から出馬するということがよくあるが、政党とは何か考えてしまう。」「政党からの出馬がなかなか出来ず、議員の居座りが生まれているようだ。」「落選した方の半分以下にあたる得票が紙切れとなってしまっている。」「最下位で落選しても比例で復活してしまう。」等の答がされました。
原田氏が特に言及していたことは、「定数1の選挙で、僅差で選挙が決まった時に、とんでもない票数が無駄となってしまっている。日本の選挙制度は、1票の重さを愚弄する、民主主義に反した制度だ。」ということでした。
とても分かりやすいセミナーでした。次回は、11月26日です。楽しみにしています。
詳しくはこちら
遠州政治セミナー
一回目は参議院議員の三原順子氏が講師で、自分が腺ガンにかかり子宮を全摘し、日本で毎年約7000人が罹患し、約2500人もの命が失われていることを知ったこと。
病気を患っている間母が看病してくれ、父は要介護状態だったため、母の疲労はピークに達し、全快後介護施設を営んでみるが、現制度の中では労働環境が厳しいことに気付いたこと。
これらの体験により、政治によって改善を試みたいという気持ちがとても強くなり、候補者として擁立してもらうために、自民党本部に何度も足を運んだそうです。
政治への熱き思いを聞かせていただきました。
二回目は、政治、国際問題を専門とし、自由評論人として各地で講演活動されている原田誠治氏が講師でした。元国会記者ということで、記事にはならない政治の真実をズバッと解き明かしてくれました。
今回とても印象に残ったことは、『日本は無思想の国』というお話しでした。
政権交代劇では多くの方からこのような言葉を耳にしました。「自民党は、一度野党になって反省した方がいいよ」「民主党に一度やらせてみればいいじゃん」「民主党も自民党と同じ保守政党でしょ」…他人事のような言葉です。
そして、多くの方が、政権交代という大きな声につられて民主党に票を投じたのです。
こうした行動は、自分の考えや思想があまり無い人に現れる傾向が強いようです。
人間が生きていく上で、思想を持つことはとても大事なことです。実際、民主党政権になってからの民主党と自民党の考え方や思想の違いがよく見えてきていると思います。交代劇の中では新しい政党も生まれましたが、やはり、考え方や思想が少し違ったからだと思います。
そして、判断を間違えやすいのが政党が打ち出してくる政策です。「どちらも同じような政策だから受益の多い方を選ぼう」なんていうのは大きな間違いです。思想を基に政策を実行するわけですから、自分の思想と違えば、必ず結果的には自分に沿わない政策になります。
投票は、どれだけ自分の考え方や思想が合致しているかで判断すべきだということです。
何故日本がこんなに無思想の国になってしまったのか?それは、思想教育を控えすぎているということでした。歴史上の偉人を知ることで、どのようにこの国が発展してきたか、何故この地域は栄えたのかなどが見えてきます。そこには思想がありイデオロギーがあります。イデオロギーは人間の価値観の根底であるとも言っていました。
しかし、思想を強く持った人間は、要注意人物として敬遠されたり、政治教育は政党教育につながると思われたりと、宗教・思想の自由に触りたがらないのが教育の現実です。
私たちは、考え方や思想をしっかり持って、安易に政治家やメディアに振り回されないように心がける必要があるということでした。
次に印象に残ったことは、『日本の選挙制度のあり方』でした。これはパネルディスカッション方式で、県会議員2名と市会議員1名の3名がパネラーとなって原田氏が進めました。
小選挙区制度についてどう思うかとの問に、「自民党から出られないので他の党から出馬するということがよくあるが、政党とは何か考えてしまう。」「政党からの出馬がなかなか出来ず、議員の居座りが生まれているようだ。」「落選した方の半分以下にあたる得票が紙切れとなってしまっている。」「最下位で落選しても比例で復活してしまう。」等の答がされました。
原田氏が特に言及していたことは、「定数1の選挙で、僅差で選挙が決まった時に、とんでもない票数が無駄となってしまっている。日本の選挙制度は、1票の重さを愚弄する、民主主義に反した制度だ。」ということでした。
とても分かりやすいセミナーでした。次回は、11月26日です。楽しみにしています。
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コメントありがとうございました。ご指摘の通り活気がたりませんね。現在そのことについても議論の最中です。活気の有る議会となる事を期待しています。