昨年の９月、知りあいのお店でポポの実をごちそうになりました。味は、アケビというか、イチジクのようなバナナのような、とにかく甘くてとても美味しい果実でした。種が１㎝くらいで結構大きくて、７、８個入っていたと思います。「これ、庭に播いておくと芽が出るよ。」「うちの木もそうだから」。「へぇーっ、そうなんだぁ」種を洗わずにラップに包んで持ち帰りました。家に帰ると早速土に埋めておきました。果実が栄養になるのかなと思い、そのまま一ヵ所にまとめて浅く埋めておきました。あれから１年、もう忘れていた頃にふと埋めた場所を見ると、なんと芽が出ているではありませんか。小さな５、６本の木が元気そうに葉を広げています。実ができるまでには、まだ数年かかりそうですが、なんだか楽しみになってきました。
ポポについて、ちょっと調べてみました。
ポポー バンレイシ科 ポポー属 Asimina triloba
別名：ポーポー、ポポーノキ、アケビガキ。北米東部原産の落葉小高木～高木。明治時代中期に渡来し、果樹として植えられている。原産地では高さ約１５ｍ、日本では４～５ｍになる。葉は互生し、長さ１０～３０㎝の倒卵状長楕円形。４～５月、前年枝の節に直径３～５㎝の鐘形の花を下向きにつける。花弁は６個で外側の３個が大きく、はじめ緑色で後暗紫褐色になる。果実はアケビに似た楕円形で長さ５～１５㎝。９月頃、暗緑褐色に熟す。果肉は橙黄色のクリーム状で甘く、独特の香りがある。［山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」より］
