踏みしめて

 カメのように一歩一歩しっかり踏みしめて、前へ進んで生きたいな、と思ってます。

1500キロ48日間の旅

1500キロ48日間の旅 今朝、二十歳の娘が無事、お遍路の旅から帰ってきました。48日ぶりの再会です。16㎏の荷物を背負い、四国88箇所、迷った道も含めて約1500㎞近く歩いてきたそうです。少し痩せたというか、引き締まった感じがします。

 迎えに行った車中で、苦しかったことや楽しかったことなど色々と話してくれました。先ず、本人が歩き始めて不思議だと思ったことがあったそうです。地元の皆さんはとても親切で、おにぎりやミカン、飲み物、時には包んだお金をくれたそうで、会った時に必ずする動作が、拝んでくることです。「えっ、何で私に拝んでくるの?」と、とても不思議に感じたそうです。まわっているうちにだんだん解ってきたことは、お遍路さんには徳があるということで、その徳に対して、また徳を分けてもらおうと、拝んでくるようなのです。

 「そんな若い子が珍しいねぇ、何かあったの?」とよく聴かれたそうで、「別になんにもないですよ。ただ、歩いてみたいと思って始めただけです。」と、答えていたそうです。するとまた拝んでくれて…、思わず本人も拝み還したそうです。(笑)

 お金のない彼女は、道中のほとんどが野宿生活で、他にも大勢の方が野宿していたそうで、その一角にテントを張って寝ていたそうです。時々、無償の小屋も使わせてもらい、平らな床のありがたみを感じたそうです。歩いているときは自分との闘いで、途中途中にあるお地蔵さんがすごく勇気づけてくれたそうです。また、たまに出会う地元の人との会話で涙しそうなときもあったそうです。

 今回の体験で、人の優しさと物のありがたみを存分に知ったことでしょう。たくましい彼女が、色々な意味で更にたくましくなったように見えました。(涙)

 今さっき、「何か変だ!」と言って、小国神社へ向かって歩いていきました。当分の間、歩いてないと居れない状態が続きそうですね。(笑)

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この記事へのコメント :
しっかりと自分を持った娘様ですね。
カメさん以上に芯が強いと思います。最近は、何でも受身で、些細なことでも自分で決められない若者が多くなっています。カメさんの日々の行動力が、無言の貴重な教育になっていたのでしょうね。仕事は横で教えられますが、心の教育は伝える人の気持ちが一番大切です。
企業は、何かと「即戦力」と言いますが、今の企業は人を育てる事をせず、成果品だけ求めています。人は部品ではありません。そのうち、しっぺ返しを受けるでしょうね。
自立した人は、どんな荒れ地でも育っていくからです。
 季節外れの大型台風が週末接近してきます。風は冬の冷たさですが、なんと太平洋の海水温は夏のままです。温度の高い海水から膨大な水蒸気エンルギーを出しているので、勢力は維持された状態で向ってきます。
くれぐれも、進路をしっかり把握して心の防災体制をお願いします。もう、昔のパターンは通用しません。
Posted by 鈴木 淳 at 2010年10月28日 09:33
鈴木 淳さん♪
 この子は私たちが思っても実行できなかったことをどんどん実行していく…。親ながら娘を尊敬しています。

 台風は何事もなくなんとか通り過ぎてくれました。先ずは一安心です。
Posted by かめ at 2010年11月02日 12:15
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