踏みしめて

　８月１５日に行われた花火大会を最終日に「みんなで森ほたる２０１０」も無事終了しました。マスメディアのおかげで年を重ねる毎に来訪客も増えてきています。私たちもそれに答えるべくなるべく中身を壊さぬようできるものなら充実させるべく体制を整えてきました。まだまだこれからのことばかりで、知恵を絞って住民みんなが参加できる森ほたるを目指していきたいと思います。

　先月久しぶりにグランドワーク三島の渡辺さんの講演を聴きました。その前に始めて三島駅の南側商店街に行く機会があり、その活況ぶりに驚いていました。タイミングよく講演を聴くこととなりました。渡辺さんの話では、現在空き店舗率はほぼ０％だということです。どうしてそれが実現できるのかに大変興味が湧きました。

　最終的には意識の問題だということです。商店街の皆さんは、「あれは俺がやった！」「私がやった！」と色々な方が自分がやったと言うそうです。そこなんですね。みんなが同じ思いを持って自分の意志で自発的に行動に出て誇りを持てることが大事なんですね。強く思った人間だけが突っ走っても駄目なんですね。まちづくりは、そうした環境づくりをもっと研究しなければならないと思いました。

　森ほたるの中でも同じような事象を確認しました。毎晩一人でたくさんの森ほたるを出し入れしてくれている方がいるのですが、それを見かねてお手伝いしてくれる人が一人二人と増えていったそうです。そして、終いの９時頃までずっと世間話をしていました。それから毎日夕暮れになると出てきてくれて、夕涼みをしながら毎晩会話が弾んだそうです。たまたまその中の一人にお会いする機会があり「お疲れ様でした」と挨拶すると、「昨日で終わったと思うとなんか寂しくなっちゃう！」「毎晩楽しみに出て行ったのに…」。「また来年もあるのでよろしくお願いします。」と言いながら、…この人たちは誇りを持ち始めてるんだ…と思いました。

　他にも色々なそして楽しみな事象を確認しているので、とにかく忘れないうちにということで、２０１１年の話を早速始めていこうということになりました。来年はどんな森ほたるが展開されるか楽しみです。