先月、私学振興大会というものに始めて出席しました。静岡県の私立幼稚園、私立小、中、高等学校、私立専修学校などのＰＴＡが一堂に会し、公私間の格差是正を訴える大会です。私は、磐田東高のＰＴＡとして出席しました。今まで公立のことしか頭になかった私でしたが、下の息子が私立高に入学したため関わりを持つこととなりました。私立は公立に比べお金がかかり、その分教育の特殊性を以て子どもを研いてくれる。当然のように思っていたのですが、少子化や経済不況、雇用不安、幼保一体化等々の大波が押し寄せ、私学教育を取り巻く環境は日に日に厳しさを増しているようです。本大会に出席してみて、私学は私学なりに問題を抱え、特に公私間の格差に危機感を持って対応していることが解りました。
今回出された要望は以下の通りです。大会終了後、県庁に届けられたそうです。
要望
１ 静岡県の人づくりの根幹をなす教育は、すべての子どもたちが公立私立の学校の別を問わず、選択の自由と等しく受けられる機会が保障される必要があります。
そのためには、公的助成の公私間格差と、保護者負担の公私間格差の是正を強力に進めていただきたい。
２ 教育の質を高めるには、愛情豊で優秀な教員と安定した経営基盤が確保されていることが重要です。
この環境づくりのためにも、教職員研修や退職基金造成等への補助、及び経常費助成が後退することがないよう支援強化に取り組んでいただきたい。
３ 東海大地震や新型インフルエンザ等の災害や、事件・事故から園児、児童・生徒の安全確保に万全を期すため、今後とも耐震化助成等の教育施設整備費助成の継続と実効性のある安全化対策を図っていただきたい。、
４ 幼保一体化等教育に関わる国の新しい政策によって、私立学校のみならず園児、児童・生徒、保護者までが右往左往させられることがないように、県においても適確な配慮と指導をお願いしたい。
５ 高等学校や専修学校、各種学校の就職希望者にとって厳しい就職環境が続いています。
個々の学校ごとにはできない積極的な求人開拓や就職支援対策のいち早い情報伝達をお願いしたい。
平成２２年１０月１４日
