踏みしめて

 カメのように一歩一歩しっかり踏みしめて、前へ進んで生きたいな、と思ってます。

一歩一歩確実に…

 先日、仲間達が福井県越前市に視察に行ってきました。老舗の指物師の町として知られる通称「タンス町通り」を中心とした4町まちづくり協議会で、森ほたるを109個ほど購入してくれたので、お礼と慰労を兼ねて視察に行きました。私は所用があり行けなかったので、いろいろな土産話を聞かせていただきました。

 どこもそうですが、高齢化や後継者不足、それによる街の衰退は難問題です。越前市は歴史も古く、最近では土蔵群を全面改修し、「蔵の辻」として観光化を図っています。またそこで、月に一度「壱の市」を開催し集客も図っています。そこを中心に街の活性化も期待されるわけで、タンス町通りもそのすぐ近くに位置しています。しかし、現実はそんなに甘くはないようです。

 タンス町通りでは、活性化させるためにどんな風に頑張ろうかと考えた結果、森ほたるの活用に決まりました。先ずは行灯を街に灯してみようと並べたわけですが、しばらくすると、「この行灯を並べて何が起こるの?」「いったいどうしたいわけ?」、そんな疑問が徐々に生じてきたようです。「この意味が中々理解してもらえず困っています。」そんな言葉が視察に立ち寄ったご主人の口から漏れたそうです。

 これは森町でも同じ事が言えます。「軒先に出しておくと風情があっていいねぇ!」「これが並べばもっといいねぇ!」。この「いいねぇ!」にぴんと来る人と来ない人がいます。これは価値観の問題で致し方ないことなのですが、でもみんなに出してほしいのです。

 私たちが森ほたるの普及啓発を始めて3年になります。このような問題を解決しようと試行錯誤して、毎回テーマを少しずつ変えてきました。1年目は活性化を主に「みんながちょっと動くだけでまちが変わる」、2年目はコミュニティを主に「町に、人に、心に 明かりを灯す…」、3年目はエコを主に「灯してごらん、エコの明かり、心の光!」。また、子どもへの啓発を主に、冬至と夏至の夜に「小学校でキャンドルナイト」も全小学校を目標に開催してきました。まだ、森町の宣伝以外これと言って成果が見えてきてはいませんが、少しずつ行灯も人も増えてきていることは確かです。

 「これはとても良いことなんだ」と、みんなに分かってもらえるように、少しずつ、無理をせず頑張っていきましょう。

 ちなみに、カニと蕎麦がとても美味しかったそうです。…いいなぁえーん


同じカテゴリー(視察研修)の記事
議会改革
議会改革(2011-07-15 19:58)

看取り看取られ…
看取り看取られ…(2010-11-15 16:53)

すごい!新東名
すごい!新東名(2010-07-03 18:01)

この記事へのコメント :
福井に2年間住んだ経験から見ると、福井県で何か新しいことに挑戦するのは難しいですね。仕事をしていても、新しいことを始めようとすると、説明に力を取られてしまいます。
その点、遠州気質の「やらまいか!」を持っている森町は、とにかくやってみて、面白かったら「みんなでやってみまいか!」と広がっていきます。これが遠州人の力の源に感じています。
3年間の活動はすばらしいものです。まずは、あせらないで少しづつ「森ホタル」の輪が広がっていってほしいですね。森町は人情の有る町です。ホタルの灯りは必ず多くの人の心に伝わります。
福井のためにも、森町で「森ホタル」を育てて欲しいですね。福井の日本酒もおいしいです。「黒龍」が好きでした。越前市は、紫式部が来た町で歴史の有る町です。
冬に「水ようかん」を食べる文化があります。森町と対象的で面白い所だと思います。
Posted by 鈴木 淳 at 2010年02月18日 20:03
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
一歩一歩確実に…
    コメント(1)