踏みしめて

　今年は寅年。寅の字は「動く」意味で、春が来て草木が発生する状態を表しているそうです。正確には「庚（かのえ）寅」となるようで、、「庚」は斧や刀など大きくて硬い金属を象徴し、金属の武器、剣、銃、大砲などにも当てはまるようです。字は更（あらたまる）で、草木の成長が行き詰まり、新たな形に変化しようとする状態を表しているそうです。

　卵が先か鶏が先かという話しになりますが、寅が先なら新しい目がどんどん発生し成長していきます。しかしあるところで成長が行き詰まり、当初成ろうとしていたものを棄て、新たな形に成ろうとします。

　庚が先なら成長が行き詰まり、一度全てを無にしてしまいます。そして今までにない新しい芽があちこちで吹き出してきます。

　今の世の中はどちらでしょう？新しい目が発生しそうな気配はないように思えます。成長が行き詰まることはあり得るような気がします。すると後者に当たるわけですが、後者の場合、大きな破壊が関係してきます。まかり間違えば戦争に成りかねません。後に新芽が発生するにしても、戦争だけは絶対に避けなければ成りません。後の新芽を期待するならば、無血破壊か突然変異を望むべきです。

　いずれにしても、今年は心配な年であることは間違いありません。世の中の動きから目を離さないようにしましょう。