森町立旭が丘中学校 佐藤真生子
「トイレ掃除」と「部屋の掃除」では、同じ掃除でも、私は「汚いところ」と「汚くないところ」というように自分の中で区別をしてしまっていました。でも、トイレ掃除をする会に参加して、私の「トイレ掃除」への考えが変わりました。
ある日、私たちは突然先生にトイレ掃除の会にみんなで参加することを言われまず最初に思ったことは、「何で参加しなきゃいけないんだろう。」と思いました。私は、掃除が元々好きな方ではないし、「そもそも何でよりによって自分が使っているわけでもないトイレをキレイにしなきゃいけないんだろう。」その思いは、会の当日までずっと私の中にありました。
会の当日、中学校の先生だったり、会社の社員だったり、多くの人達が集まっていました。その日は、小学校の校内や体育館、プールのトイレを掃除するのでいくつかのグループに分かれました。私が入ったのは、プールの女子トイレ担当のグループでした。もちろん同じグループのほとんどの方はその日初めて会った方たちだったので、まずグループ内で自己紹介をしてお互いのことを知り合い、作業へと入りました。トイレ掃除に使う道具の種類もたくさんあり、その部分部分で使う物がちがい、覚えるのは少し大変でした。
まず最初に使うスポンジを持ってみなさんが入って行くのを見て、私は驚きました。いつもはスリッパを使用して入るところも素足で入り、便器の中にもあたりまえのように素手を入れてみなさんは掃除をしてました。トイレ掃除なんて家でも学校でもやったことのない私にはその様子はとても信じられないものでした。でも、みなさんはそんなことも考えず、あたりまえのように作業を進めていたので、私も思いきって素足で入って、素手で便器の中の水をぬいてみました。すると、最初は少し抵抗がありましたが、だんだんみるみるキレイになってツルツルになっていく便器やパイプの部分のところを見て、楽しくなっていきました。
私は今回、この会に参加して得た物がたくさんありました。まずは、トイレ掃除をするときのコツをつかみ、なにより一生懸命掃除をしてキレイになったトイレを見たときの達成感を得ることができました。
私は、この喜びや達成感をもっと色々な人に知ってもらいたくて、先生に提案したところ、2年生の数名と私と校長先生で、いつも自分達の使っているトイレを実際にみんなで掃除しました。やっぱり初めてだった人は最初の私と一緒で少し抵抗した様子もありましたが、終わった後にはみんな、「キレイになってうれしかった」と言ってくれて、またこの気持ちを分かってくれた人が増えて良かった、と思いました。でも、それと同時にもっともっとみんなでやりたいとも思いました。
私は後期から生徒会の副会長になります。これからの旭が丘中学校と一緒に引っぱっていく後期の本部役員や専門委員長などと一緒にぜひ、トイレ掃除を学校でして、今後の活動にいかすことができたらいいな、と思っています。私はこの会に参加して本当に良かったと思います。
※この作文は平成21年9月20日に飯田小学校で行われた、第3回森町掃除に学ぶ会年次大会に参加された生徒さんの作文です。
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