踏みしめて

　最近よく耳にする「１１．５兆円」。麻生首相が言う景気対策です。小沢党首も負けじと、「埋蔵金」を活用した財源論を言っています。どちらにも共通することは、一時的なもので継続するための信頼性に欠けるということでしょうか。

　今日の日経平均株価の終値は８２１１．９円で、前日比５８９．９８円まで急伸したようです。前日の海外市場で米国株式市場が急伸したことや円安傾向が進んだことが要因だそうですが、いずれにしてもアメリカに振り回されていることに変わりはありません。

　少子高齢化、医療・福祉、農業・食料、経済、教育等々今抱えている様々な問題は、すべて市場原理主義の行き過ぎに原因があるのではないでしょうか？困っている人のためへの一時的な対策も確かに大事ですが、根幹である原因を直さない限り何度も何度も繰り返すことは目に見えています。

　資本主義がもたらした効果は多大なものがありますが、限度というものがあります。いつの間にか日本は、お金しか見ていない世の中になってしまっているようです。その反動で生まれたのが欲（夢）のない子供たちだと思います。

　今国がしなければならない事、してほしい事は、「緩和よりも規制」、つまり欲を制限する事だと思います。人の欲には制限がありません。その欲を制限する事こそが、秩序あるすばらしい国家を創りあげていく事だと思います。これがやれるのはやはり政治家です。まずは政治家自身が欲を制限する事です。