今年は森高の９０周年です。来年は周智高との統廃合による、遠江総合高校として新たな出発をするため、森高最後の年でもあります。そのような記念すべき事業を成功させるため、同窓生を中心に現在募金活動を実施しています。しかし、卒業生だからといってそう簡単に募金をしてくれるものではありません。また、記念式典に出席しようということもありません。まあどこの高校でもそうだと思いますが、こういった事業に対してはわりと皆さんクールなんですね。私のところへも母校から毎年のように同窓会便りが届きます。以前、記念式典の募金協力も届いたことがありましたが、やはり対応はクールでした。何も対応しなかったと言ったほうが早いですね。
高校の同窓会関係は、だいたい地元の卒業生の方たちが中心になって活動しています。私の母校は地元ではなかったので、余計に関知しないようにしてしまいます。こういったことが無意識のうちに慣習化しているのが現実です。
娘も娘の友達も募金なんていやだと言っていましたが、私も立場上説得しなければならないので、いろいろと話をしてみました。｢９０周年ってすごいと思わない？｣｢別に思わないよ！｣、｢自分の母校ジャン！｣｢そんなの関係ないよ！｣、｢森高が無くなっちゃうけど寂しくない？｣「ぜーんぜん！」。年代に関わらず他の卒業生たちもそうですが、ほとんどの方が愛着のないような返事が返ってきます。やっぱりそんなもんかなぁと、しみじみ思いました。
それでもと思い、｢高校時代の想い出は何かないの？｣｢うーん、高校時代は全部が思い出。毎日がとっても楽しかったよ！｣。そう言えば私もそうでした。高校生活はとっても楽しかった。考えてみれば卒業して２６年間の今まで、高校生活より楽しいと思ったことはありませんでした。仕事、家庭、地域の役割等々に追われ、高校のときほど何も考えずに遊べるなんてことは、まったく無かったように思います。半分は大人の仲間入り、それでいて束縛されるものが少ない。そう考えると、人生で一番楽しい世代は高校世代なのかもしれませんね。
「そんな楽しい生活を遅らせてもらった高校に感謝をしなければいけないんじゃないのかい。」｢そう言われればそうかなぁ…｣。と言うわけで、何とか募金をすることを了解してくれました。
記念式典は平成２０年１１月１４日（金）に森町文化会館で行われます。詳しくはこちらをご覧ください。創立９０周年記念事業
