踏みしめて

 カメのように一歩一歩しっかり踏みしめて、前へ進んで生きたいな、と思ってます。

もっと前向きに…

 9月定例議会で私がした一般質問。今日は、②連携病院間における通院対応についてをお話しします。

 医療制度の改正に伴い、自治体病院は生き残りをかけ、それぞれが規模にあった現実的な取り組みを駆使しています。森町病院は一次医療から二次医療の一部を担う地域病院としてのスタンスを保持するため、他の医院や病院と医療連携を結び、それぞれの役割を明確化することに努力をしています。先日も、リハビリ病棟が開棟し、亜急性期医療の提供が始まりました。

 そんな中、新たな問題が発生してきました。対応できない傷病については、対応できる連携病院を紹介し、速やかに治療を進めることが出来るようになりました。しかし、通院治療の場合、他の自治体病院までの運賃が高額となってしまいます。例えば医療連携を締結した磐田病院へ通院する場合、バス路線が充実していないためタクシーを利用する方がほとんどです。往復で約8千円の出費となります。車を運転できる方は自家用車を使うので、運賃については苦になりませんが、そうでない方、特に高齢者の方は少ない年金で定期的に長期間の高額出費は大変な事です。また、磐田病院から亜急性期治療に来られる方も同じだと思います。

 これは、以前までの医療及び社会環境でしたら、好みの病院を選択するフリーアクセスからなる患者自身の自己責任という自覚、送迎してくれる身内が身近にいる、バス路線等公共交通機関が充実している、紹介システムが不十分なため積極的に他院治療を進めない等々の理由により、このような苦情はあまり出てきませんでした。

 答弁では、医療としては考えにくい。輸送としても、他の行政区への輸送は考えにくいとのことでした。

 答えらしい答えになってなっていないわけですが、今後高齢化が進んでいけば更に多くの苦情が出てくるのではと思います。自治体病院は、患者本位と言いながらも、実は行政側の都合で運営されてきたと思います。医療連携もその一つだと思います。これらのことから、今後においては連携病院間の通院バスも検討すべきだと考えます。

 赤字続きで次々とバス路線が廃止されていく現在、行政区を越えた連携病院間直通バスとして、週1回とか月に数回など効率も考えシフト変換することも可能なのではないでしょうか。

 今回、①町への要望公開についてと二つの質問をしましたが、いずれも後ろ向きの答えであったことはとても残念でした。

タグ :医療

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