着々と回復へ…

かめ

2011年03月21日 14:48

 一時はどうなるかと危惧していた福島第1原発ですが、なんとか被害拡大は免れそうな感じとなってきました。道路も政府の「くしの歯」作戦により、着々と輸送経路が確保されてきています。また、米軍の「トモダチ作戦」も着々と進み、仙台空港での離着陸が可能となり、たくさんの支援物資が輸送されているようです。

 被害が甚大で通信手段が破壊された地域についても、昨日20日から「被災された市町村の臨時掲示板」が公開され、通信手段が断たれた市町村長らが記した「本日の近況」と「今ほしいもの」が掲載されています。乱れていた情報も少しずつ正確な情報に向かってきているようです。

 現地の状況がもう少し落ち着くまでは人的ボランティアを外部から募集することはないようですが、既にそうした精神の持ち主たちは義援金集めに尽力しています。「被災地のため、今何ができる?」という解説では、「現地に行くのはまだ早すぎます。」「交通費をかけて行くのならば、その分を募金に寄付した方がいいでょう。」といっています。寄付したお金は、生活に必要なものや食べものなどに使われ、ひどい被害を受けた人が再出発するのに役立つわけです。

 2日ほど前ホームセンターに寄ったら、トイレットペーパーの棚が空っぽになっていました。スーパーではお米もなくなっていました。今回の被災とはまったく関係のない遠州地区でもこのような状況が起きてしまっていたのです。本当に必要なところに品が届かず、被災地に迷惑を掛けてしまうのではないかと心配です。日本人の持つ忍耐力と優しさ、それにより形成された秩序を世界中の人たちが褒め、応援してくれているのに、被災されてない一部の人たちがこのような買い占め行動を起こしているなんて、実に嘆かわしいことです。

 昨日耳にした一件です。「どうせ義援金を出すなら、インパクトのある出し方をしよう!」。私はこの言葉が、人の災いを利用して自分たちが飛躍しようとしているように聞こえました。「義援金をたくさん集めるためにインパクトのあるイベントをしよう」ならまだ理解できるのですが…。

 今回の災害からの復興は、計り知れない時間とお金がかかると思われます。そして、国の財政や経済への影響も計り知れないと考えます。私たちは今後の状況に心してかからなければなりません。

平成23年 東北地方太平洋沖地震 関連情報

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