日本の行方は安泰?
昨夜、「ビートたけしのTVタックル」でもおなじみの、
森永卓郎さんの講演を聴きました。テレビで見る通りおもしろい方ですね。と言うよりも、生講演は結構過激でした。
今回のテーマは『世界金融危機と日本経済の行方』でした。サブプライムローン、不動産評価益システム、M&A、代替エネルギーの穀物相場の操作、戦争と原油価格のバランス等々、欲に徹した投機が世界恐慌に導いたことや、新自由主義の追求は、人が人でなくなってしまう恐ろしいことなど、分かりやすくおもしろく講話してくれました。
最後に、日本経済の行方はどうなのかという話では、イタリアを例にこう言いました。イタリア人の平均収入が日本人の平均収入を上回りました。陽気で美食家で仕事もほどほどで、日本人とはほとんど正反対の生活を送っています。イタリアは、日本と同じくらいの面積で多額の債務国家です。違いは歴然性格がおおらかなことです。だめだだめだばかり言っている日本人では、今の不景気は乗り越えられない。イタリアの製品を見れば分かります。ムダがあって遊び心がある。更に高額でもあります。
要は、おおらかな気持ちで消費をしなさい。人が作らない製品を作りなさい。ということだと思いました。
また身近なところで、日本の歴史にある織田信長から豊臣秀吉を例にこう言いました。貨幣制度、楽市楽座などが進み金本位制となり、褒美に領土を与え続けたあげく与える領土が無くなり、朝鮮まで出兵することに…。最後は滅びてしまいました。そして徳川家康により江戸時代が始まり、260年にわたる平和国家が築き上げられたのです。つまり、鍵は江戸時代にあるということなのです。
やっぱり歴史は繰り返されているんでしょうかねぇ。ならばこれからの日本の行方は安泰ということなのでしょうか。そうあって欲しいものです。私自身、人が人として生きていくための意識や考え方は、明治維新以前つまり江戸時代に戻るべきだと思っています。それが現代の文化と融合することで、素晴らしい国家が築き上げられると考えます。
とても分かりやすく楽しい講演を聴かせていただいてありがとうございました。 感謝
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